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福岡発の文芸誌「たべおそ」の後は「ことばと」

2016年の創刊号に今村夏子の久しぶりの小説にして芥川賞候補となった「あひる」を掲載するなど、大きな話題を集めた文学ムック「たべるのがおそい」。作家・評論家の西崎憲が編集長を務め、読者からは「たべおそ」と呼ばれて親しまれたが、19年に7号で終刊した。版元である福岡市の出版社、書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)は、その後継となる「ことばと」を4月17日に創刊する。「たべおそ」と同じく年2回の刊行で、評論家の佐々木敦が編集長を務める。

誌名には「言葉と」と「言鳩」をかけた

佐々木は「巻頭言」で「今ここに、新しい文芸誌の誕生を宣言します。名前は、ことばと。言葉と、その他の何かについて、言葉と、わたしやあなたを含んだ誰かについて、生まれ変わったような気持ちで、もう一度あらためて考えてみたい、そんな思いとともに、ことばとは羽ばたきます」と記す。創刊号では回文作家の福田尚代の「巻頭表現」や、ミュージシャンで詩人の柴田聡子とお笑い芸人で作家の又吉直樹、佐々木の「座談会」などで構成。小説では、作家の阿部和重、保坂和志、哲学者の千葉雅也らの短編や、タイの作家ウティット・ヘーマムーンの翻訳(福冨渉訳)を掲載している。

書肆侃侃房の田島安江代表は「佐々木さんは最近初めての小説を発表するなど、西崎さんと同じくマルチな活動をされている。誌名は佐々木さんが付けられたものだが、そこには言葉に対する関心が若い人たちを中心に高まっていることが背景にあると感じます」と話す。

次回は「ことばと演劇」を特集する。「ことばと新人賞」も設け、短編の公募も始める。佐々木と編集部が受賞作を選び、第2号からは毎回掲載する予定だ。

(中野稔)

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