NYダウ690ドル高、経済対策とワクチン開発期待で

2020/3/31 5:21 (2020/3/31 6:57更新)
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【NQNニューヨーク=岩本貴子】30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発した。前週末比690ドル70セント(3.2%)高の2万2327ドル48セントで終えた。米政府の大規模な経済対策が前週成立し、景気への過度な懸念が後退したうえ、新型コロナウイルスのワクチン開発への期待も高まり、買いを後押しした。月末とあって、今月の急落で低下した株の構成比を元に戻すリバランス(資産構成の再調整)の買いも入りやすかった。

世界保健機関(WHO)は30日、「初期研究によると、いくつかのワクチンは新型コロナに効果があるかもしれない」と指摘した。9月までにワクチンの臨床試験を開始すると発表した医薬・日用品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が8%上昇し、ダウ平均を押し上げた。

「今月に入って相場が大幅安となり、売られすぎとみた短期投資家から買いが入った」(CFRAリサーチのサム・ストーバル氏)との指摘もあった。3月に入って下げが目立っていた石油のシェブロンや金融のJPモルガン・チェースなどの上げが目立った。

大型ハイテク株が軒並み大幅高となった。新型コロナの逆風が吹き荒れる中でも、競争力の高さから相対的に底堅い業績を維持するとみた買いが入った。マイクロソフトは在宅勤務が増えた影響でクラウドサービスの利用が急増したと前週末に明らかにし、7%高。フェイスブックは6%高。半導体のエヌビディアやインテルも5%を超える上げとなった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は前週末比271.77ポイント(3.6%)高の7774.15で終えた。

ただ、市場心理を測る指標となる米株の変動性指数(VIX)は50台後半で、なお高水準にある。トランプ米大統領は29日、全国民に求めている行動制限を当初の3月末から4月末まで延長すると発表した。経済活動の落ち込みが長期化するとの懸念は強い。

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