米国務長官、「中国が偽情報流布」と批判
新型コロナで協力「正確なデータ共有が不可欠」

2020/3/30 23:18 (2020/3/31 3:15更新)
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ポンペオ米国務長官=AP

ポンペオ米国務長官=AP

【ワシントン=菅野幹雄】ポンペオ米国務長官は30日、日本経済新聞などとの電話インタビューに応じ、新型コロナウイルスに関して「イラン、ロシアや中国が偽情報を流布している。責任を逃れ、世界を混乱に陥れようとしている」と中国などの動きを批判した。危機克服は「世界全体での協調が不可欠だ」と指摘、検査や感染者数、死亡率など透明性の高いデータの共有を呼び掛けた。

電話インタビューには日本などアジア諸国とオセアニア、米国の報道機関が参加した。

ポンペオ長官は対中関係について「中国との協力強化へあらゆる機会を探っている。第2段階の貿易合意もそう遠くない」と指摘。そのうえで中国が中国本土に駐在する米メディアの記者を追放するなど自由な報道を制約しようとする動きを強く批判した。

ポンペオ氏は25日にテレビ会議方式で開かれた主要7カ国(G7)の外相会合で議長を務めた。同氏は同会合について「ある欧州の閣僚から、ウイルスは欧州のどこかで作られたという偽情報がアフリカで流されているとの指摘があった」と語り、中国などの偽情報の流布が主要国の共通の懸念になっているとの認識を示した。

米欧のメディアはポンペオ長官が「武漢ウイルス」という呼称を主張し、他国から反対を受けてG7の共同声明採用が見送りになったと報じている。長官は「悪い報道だ」と不満を示し、G7会合はコロナ封じ込めの協調で大きな成功を収めたと強調した。

コロナ危機を受けた渡航制限の緩和や解除については「米国民を守り、世界経済と米経済が一刻も早く元の姿に戻れるよう、引き続き探っていく」と発言。ただその時期については「現時点で臆測するのは時期尚早だ」と述べた。

北朝鮮の朝鮮中央通信は30日、弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を非難したポンペオ長官に対し「対話の意欲を捨てた」「米国が手出しをしたらけがをする」との外務省高官の談話を報じた。同長官はこの報道に対する直接の言及はせず「北朝鮮の非核化に向けた協議が十分な進展をするよう願っている」と表明した。

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