ROE偏重経営、もろさ露呈 想定外に備えはあるか
コロナと資本主義(1)
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新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、企業や市場のもろさが次々とあらわになっている。短期的な成果ばかりを重視してきた企業は経営悪化に苦しみ、マスクや生活必需品の不足は「市場の限界」にも見える。想定外のパンデミック(世界的大流行)を乗り越え、資本主義は本来の強さを取り戻せるだろうか。
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「毎日6000万ドル(65億円)以上の現金が流出してしまう」(エド・バスティアン最高経営責任者)。米デルタ航空は手元の現預金(2019年末で約28億ドル)が約1カ月半で干上がってしまうほどの苦境に耐えかね、14日に54億ドルの政府支援の受け入れを決めた。アメリカン航空とユナイテッド航空も