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ムラタセイサク君 技術に脚光(古今東西万博考)

2010年・上海

ミラノ万博では坂道走行をこなして会場を沸かせた

電子部品の世界大手、村田製作所の自転車型ロボット「ムラタセイサク君」。2010年の上海万博、15年のミラノ万博に相次ぎ「出張」し、同社や日本の技術をアピールした経歴を持つ。補助輪なしの自転車で超低速で走り、完全に停止しても倒れずにバランスをとり続ける技術力に世界が注目した。

ムラタセイサク君は傾きを検知するジャイロセンサーや超音波センサーなど村田製の電子部品を多く搭載し、傾きや障害物の有無などを把握する。おなかに搭載された円盤が回転することで反作用を生み出し、超低速時や停止時にもバランスを取って倒れずに立ち続ける。平均台の上を走ったり、センサーを搭載したコントローラーで操作したりできる。

 高い技術に注目した京都府などから請われ、上海万博の日本館で開かれた「京都ウイーク」に登場したのが万博デビューとなった。5年後、経済産業省からの依頼でミラノ万博にも出張。社会問題を解決する技術を紹介する動画の最後に、実物のロボットとして登場、上り坂を倒れずに走行して会場を沸かせた。「将来の夢は世界一周」という設定があり、2度の出張で夢の一部をかなえた。

08年には一輪車で同様に倒れずに走行できるいとこの「ムラタセイコちゃん」も登場。現在は技術を伝えるアンバサダーとして、主に小学生など子供向けのイベントでデモンストレーションをこなし、将来の理系人材の掘り起こしという使命も担う。気になる25年大阪万博には「依頼があればぜひ出展したい。"本人"は出る気満々です」(村田製作所)

(福冨隼太郎)

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