生命保険の見直し まずは加入状況の把握から
入りっぱなし保険の正しい見直し方(1)

日経マネー特集
2020/4/8 2:00
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写真はイメージ=PIXTA

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万が一に備えて加入する生命保険や医療保険。どの程度の保障が必要かはライフステージによって変わるが、加入しただけで安心してしまい、長期間放置している人は少なくない。年度の変わり目のこの時期に、我が家の保険を見直して、必要十分な保障に最適化してみよう。

■保険の見直しは加入状況の棚卸しから

生命保険は一度契約すると長期にわたって保険料を払っていくことになる。保険料払込期間は短い場合でも10年、長いものだと数十年に及ぶため、保険料の支払総額が1000万円を超えることも。生命保険が「マイホームに次いで人生で最も高い買い物」といわれるゆえんだ。それだけに、必要以上に保険料を払っていると家計への負担が重くなる。保険料の支払いで貯蓄するゆとりが失われ、十分な老後資金を確保できなくなるリスクもある。

逆に言うと、保険を見直して保険料を抑えることができれば、その節約効果は非常に大きい。就職や結婚のタイミングで契約したきりで何もしていない人はもちろん、過去に見直したことがある人でもそれから年数がたっているなら、この機会に見直しをしてみよう。

■被保険者ごとに保障額を合算

保険見直しの第一歩は、自分や家族がどんな保険に加入していて、その保険がどのような保障内容か、保険料がいくらなのかを確認すること。それには、加入保険の一覧表を作ってみるといい。下の例に倣って書き出してみよう。保障内容は、保険証券や、保険会社から年に1回送られてくる「契約内容のお知らせ」などの通知で確認できる。

死亡保障や医療保障の保険は、被保険者ごとに保障額を合算してみよう。

例えば、夫が今亡くなったら死亡保険金はいくら受け取れるか。死亡保障の保険だけでなく、医療保険やがん保険、個人年金保険などにも死亡保障が付いていることがあるので、それも合算する。合計額が多過ぎると思ったら保障の見直しを。少なくて不安な場合は保険金額を上げるか、上乗せで別の保険に加入する。

医療保障の保険も同様に、被保険者ごとに入院日額を合計する。死亡保障の保険に入院特約が付いていることがあるので、それも忘れずに合算し、入院すると1日いくら受け取れるのかを計算して過不足がないかを確認しよう。

■特約の中身を書き出して必要かチェック

保険はメインの保障である「主契約」に特約が付いていることが多く、保険商品によっては特約がてんこ盛りのことも。

それぞれの特約についてどんな時に保険金・給付金が受け取れるのかを知らないと、もらえるはずのタイミングで請求できず、受け取りそびれるかもしれない。特約も書き出して内容をチェックしよう。必要のない特約があったら、それを解約することで保険料が下げられることがある。

■保険料は手取り収入の5%が目安

保険は、保障が手厚いほど安心と言えるが、その分保険料が高くなる。家計にとって適正な保険料負担水準はどのくらいなのか。保険のエキスパートでファイナンシャルプランナーの竹下さくらさんは、「手取り収入の5%が目安。それを超えると十分な貯蓄ができなくなるリスクがある」と話す。

保険には60歳あるいは65歳など所定の時期に保険料払い込みが終了するものと、終身払いのものがある。終身払いの保険の保険料を合算し、リタイアして年金生活になったあとも保険料を払い続けられるかどうかも検討したい。

(ファイナンシャルプランナー・馬養雅子)

[日経マネー2020年5月号の記事を再構成]

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著者 :
出版 : 日経BP
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