名取市が「復興達成」宣言 インフラ整備が完了、宮城
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東日本大震災で関連死を含め965人が犠牲になった宮城県名取市の山田司郎市長は30日、大きな被害を受けた沿岸部で災害公営住宅の建設や、公共施設の復旧などインフラ整備がおおむね完了したとして、復興達成を宣言した。被災者の心のケアやコミュニティー形成などの課題に今後も取り組む。
市役所で宣言を読み上げ、市内最大の被災地である沿岸の閖上(ゆりあげ)地区で慰霊碑に献花。
約5メートルかさ上げした閖上地区は災害公営住宅などが並ぶ新しい住宅街や商業施設が整備された。4月には震災復興伝承館が開館し、夏には被災後初の大型スーパーがオープンする。市は防災施策の推進、沿岸地域の交流人口拡大なども課題に挙げている。
〔共同〕
東日本大震災から11年、復興・創生期間がほぼ終了した被災地。インフラ整備や原発、防災、そして地域に生きる人々の現在とこれからをテーマにした記事をお届けします。
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