日本IBM、クラウド向けセキュリティーサービスを強化

日本IBMは3月27日、クラウド環境向けの統合セキュリティーサービス「IBM Cloud Pak for Security」に脅威インテリジェンスの新機能を追加したと発表した。併せて日本のサイバーセキュリティー対策チームを強化するとした。
新機能の名称は「Threat Intelligence Insights」である。IBMグループがグローバルで集めた脅威情報を基に、セキュリティーアナリスト向けにサイバー攻撃対策に役立つ分析ナレッジを提供する。既に2020年3月25日から国内向けの提供を開始している。利用料は個別見積もり。
サイバーセキュリティー対策チーム「IBM X-Force」の強化については、サイバー攻撃やサイバー犯罪に対処するIT技術者「ホワイトハッカー」がセキュリティーリスクの特定や改善策を提案する「X-Force Red」チームを発足させる。X-Force Redはグローバルで活動しているが日本では今回が初。世界ではIBMのホワイトハッカー約170人らが所属しているという。日本向けX-Force Redを開始するに当たり、米国からリーダーが着任した。メンバーは日米のセキュリティー関連業務に就いていた技術者で構成する。
加えてIBM X-Force強化に向け、20年4月から「脅威インテリジェンス・サービス」を新たに提供するとした。新サービスは顧客からのヒアリング結果を基に脅威情報を収集分析して報告書を作成する。利用料は個別見積もり。

(日経クロステック/日経コンピュータ 大川原拓磨)
[日経クロステック 2020年3月27日掲載]
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