米国の新型コロナ死者、2000人超に 州またぐ移動制限も検討

2020/3/29 7:51
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【シリコンバレー=白石武志】米国で新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、米国内の感染者数は28日時点で12万人超に、死者は2000人超に達した。トランプ大統領は感染者数が多いニューヨーク州など米東部から他の州への移動について強制力を伴う移動制限を検討しており、飛行機や鉄道、高速道路などを使った人々の移動に影響を及ぼすおそれがある。

中国で始まった新型コロナの感染拡大は欧米に広がり、米国の感染者数は26日に中国やイタリアを抜き世界最多となっていた。米東部時間28日午後6時(日本時間29日午前7時)時点の米国内の感染者数は12万1117人となった。死者は2010人と2日間で約2倍に増え、イタリアや中国、スペイン、イラン、フランスに次ぐ水準となっている。

米国内の感染者のうち、4割強はニューヨーク州に集中している。外出制限が続き経済がまひする同州周辺からは住民らが米南部の州などに移動する動きが報じられている。トランプ氏はこうした州をまたぐ人の移動による感染拡大を防ぐため、ニューヨーク州とその周辺のニュージャージー州、コネティカット州の一部の住民らを対象に、他州への移動を制限する検討を進めていると明らかにした。

ニューヨーク州などからの他州への移動制限が実施された場合、期間は2週間程度となる見通し。規制はトラック運転手らには適用されず、物流などには影響はないとしているものの、経済活動が一段と収縮する可能性もある。ニューヨーク州のクオモ知事は同日の記者会見でトランプ氏とは他州への移動制限について議論していないとして、実施に否定的な姿勢を示した。

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