国産旅客機「YS11」都心を走行 茨城で一般公開へ

2020/3/28 9:44
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 トレーラーに載せられ陸送される戦後初の国産旅客機「YS11」の胴体部分(28日午前0時55分、東京都港区)=共同

トレーラーに載せられ陸送される戦後初の国産旅客機「YS11」の胴体部分(28日午前0時55分、東京都港区)=共同

戦後初の国産旅客機YS11の量産初号機が28日、羽田空港(東京都大田区)から、一般公開される茨城県筑西市のテーマパーク「ザ・ヒロサワ・シティ」に陸送された。胴体や主翼を載せた大型トレーラーが、夜の東京都心をゆっくりと走り抜けた。

垂直尾翼などほかの部品は搬送済みで、パークに新設された「格納庫」で、今後数カ月かけて組み立て直される。

国立科学博物館(科博、東京)が羽田空港の格納庫で保管してきた量産初号機は、1965年に運輸省(現国土交通省)に納入され、退役した98年まで空路の安全性を確認する「飛行検査機」として活躍した。羽田の格納庫では人目に触れる機会が少ないことなどから科博が移設を検討、ザ・ヒロサワ・シティが受け入れることになった。

胴体を載せたトレーラーは28日午前0時ごろに羽田空港を出発。品川や上野など都心部を慎重に進み、約5時間かけて約120キロを走り、筑西市に到着した。

日航OBらで設立したエヌエス航空技術総研(東京)が解体と組み立てを請け負っており、ベテラン整備士が作業する。代表社員の酒井忠雄さん(67)は「組み立てのほうが難しいと思うが、けがのないよう作業したい。日本の技術力の高さを多くの人に見てほしい」と話している。

YS11は官民共同で開発された双発プロペラ機で、量産初号機は日本機械学会が「機械遺産」に認定している。新型コロナウイルスの感染拡大のため、予定していた「お別れセレモニー」は中止となった。〔共同〕

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