イタリア、新型コロナの1日の死者969人 過去最多

2020/3/28 4:39 (2020/3/28 9:52更新)
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イタリア軍が出動して遺体を運んでいる(27日、ミラノ郊外)=AP

イタリア軍が出動して遺体を運んでいる(27日、ミラノ郊外)=AP

【ジュネーブ=細川倫太郎】イタリア当局は27日、新型コロナウイルスによる死者数が前日から969人増えて、計9134人になったと発表した。1日あたりの増加数は流行が始まってから過去最多を記録した。感染者数は中国を抜いて、米国に次いで多い水準となった。多数の患者が病院に押し寄せて混乱しており、医療現場への支援が急務になっている。

累計の感染者数は前日から5959人増え、8万6498人になった。1日あたりの感染者の増加数はピーク時を下回る日が続いており、感染が抑制されている兆しも出ている。ただ、伊市民保護局は「まだ流行のピークには達していない」と分析しており、収束のメドは見通せない状況だ。

イタリアの死者数は世界最多となっている。感染者のうち死亡した人の割合を示す致死率は10%を超えた。新型コロナは高齢者が重症化しやすいとされる。イタリアは65歳以上の人口比率が約23%と欧州連合(EU)加盟国では最も高く、死者の増加に拍車がかかかっているとみられる。

イタリアは全土で人の移動を厳しく制限している(ミラノ)=ロイター

イタリアは全土で人の移動を厳しく制限している(ミラノ)=ロイター

医療現場では集中治療室(ICU)の病床や人工呼吸器などが不足し、医師・看護師も感染するケースが相次ぐ。伊政府は感染者が集中する北部の病院に医療物資の運搬を強化するほか、各国に医療チームの派遣などの支援も求めている。

感染者が最も多いのが経済都市ミラノがあるロンバルディア州。次いで、エミリア・ロマーニャ州、ベネト州と続く。この北部3州で全体の約65%を占める。イタリアは全土で人の移動制限や、生活に必須でない店舗や工場の閉鎖など強力な措置をとっている。今後、数日間でこれらの対策の効果が出てくるかが収束のカギを握る。一方、感染者のうち既に1万950人は回復した。

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