トランプ氏、GMに人工呼吸器生産命令 国防生産法適用

2020/3/28 1:21 (2020/3/28 6:42更新)
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【ワシントン=鳳山太成、ニューヨーク=中山修志】トランプ米大統領は27日、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)に対し、新型コロナウイルス患者の治療に必要な人工呼吸器を生産するよう命令した。大統領権限で非常時に企業活動を指示できる「国防生産法」に基づく。GMは同日、医療機器メーカーと組んで生産を始めると表明した。トランプ氏の要求に応じた格好だ。

トランプ氏はGMを繰り返し批判してきた=AP

GMは生産や出荷で、連邦政府の発注を優先する義務が生じる。トランプ氏は命令文書で「GMは時間を浪費している」と批判し、契約など手続きを迅速に進めるよう求めた。

GMはトランプ氏の命令に先立ち、インディアナ州の電子部品工場に呼吸器の生産設備を導入すると発表した。4月から月間1万台のペースで生産する。医療機器メーカーのベンテック・ライフ・システムズと組む。

トランプ氏は18日、呼吸器やマスクなど新型コロナへの対応に必要な医療品を確保するため、1950年の朝鮮戦争下に成立した国防生産法を発動した。ただ実際に企業に具体的な命令を出すのはためらっていた。

トランプ氏は命令に先立ち、ツイッターで「GMは4万台を『とても迅速に』供給すると言っていたのに、4月下旬にたった6千台だという。しかも最高の代金を求めている」と一方的に主張し、メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)を名指しで非難していた。

トランプ氏は「多くの人工呼吸器をすばらしい企業から購入したところだ」とも述べた。感染者が多いニューヨーク州などで呼吸器が足りないとの不満が声が上がっている。連邦政府として呼吸器の確保に注力する姿勢を示すことで、批判をかわす狙いもありそうだ。

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