新型コロナ発症初期、嗅覚・味覚に異常 報告相次ぐ

2020/3/27 22:34
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各国から嗅覚や味覚の異常について報告が出ているとして、WHOは「新型コロナの初期症状といえるかどうか調べる必要がある」としている=共同

各国から嗅覚や味覚の異常について報告が出ているとして、WHOは「新型コロナの初期症状といえるかどうか調べる必要がある」としている=共同

新型コロナウイルス感染症の発症初期に、においや味を感じられなくなる症状が出るとの報告が相次いでいる。今後、こうした症状がみられる割合や、他の病気でみられる同様の症状との違いなどが詳しくわかれば、感染の有無を調べる新たな手掛かりになる可能性がある。世界保健機関(WHO)が各国と連携して調査を進める方針だ。

英国の耳鼻咽喉科学会は、ドイツで感染が確認された人の3分の2以上に嗅覚障害が確認され、中国や韓国、イタリアなどでも同様のケースがみられたと発表した。

WHOは各国から嗅覚や味覚の異常について報告が出ているとして「新型ウイルスの初期症状といえるかどうか調べる必要がある」とした。米国の耳鼻咽喉科・頭頸(とうけい)部外科学会は26日、医師から事例を集める専用ウェブサイトを開設し、症例の収集を始めた。

新型ウイルスは、鼻とのどで比べた場合、鼻でより多く増殖しているとされる。けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫・感染制御センター長は「鼻の奥にある嗅覚細胞がウイルスに感染することで嗅覚障害が起こるのではないか」とみる。

英国の同学会は「嗅覚障害がある場合、感染を疑う手掛かりになり得る」と指摘する。今後、より多くの症例を使った検討が必要だ。

一方、東京慈恵会医科大学の浦島充佳教授は「ふつうの風邪でも、嗅覚が一時的に失われて味覚などに影響が出ることはある」と話す。嗅覚障害だけで新型ウイルスの感染の可能性を判断することは難しいとみられる。

新型ウイルスは人によって様々な症状が出ることがこれまでにわかっている。WHOと中国の共同研究チームは2月末に出した報告書で、約5万6千人の症例のうち、約9割で発熱、約4割で倦怠(けんたい)感、約2割で息切れが出るなどとした結果をまとめた。

西村明宏官房副長官は27日の記者会見で、相次ぐ報告を受け、国立感染症研究所などが情報収集を進めていると述べた。

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