福島第1、デブリ取り出しの2基目は3号機 廃炉詳細計画

2020/3/27 20:12
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東京電力ホールディングスは27日、福島第1原子力発電所の廃炉作業について2031年までの詳細な計画を発表した。最重要工程の溶融燃料(デブリ)取り出しは21年に2号機で始めた後、31年までに3号機での開始を検討する。

政府が19年12月に改定した廃炉工程表で炉心溶融(メルトダウン)事故を起こした1~3号機のうち、2号機から21年にデブリ取り出しを始めることを決めた。さらに東電に対して、より詳細な計画を作るように求めていた。

2号機のデブリ取り出しは建屋内の放射線量の低減や取り出し装置の開発などに必要な時間を考慮して、21年10~12月までには始める工程を示した。最初は試験的な微量の取り出しにとどめて21年度中に終える。

その後、デブリの性状分析や大規模な取り出しに向けた準備を進めて、23年度以降に2回目の取り出しを始める。2号機で実績を積んだ後、放射線量の低減が1号機よりもしやすい3号機での取り出しを検討する。

11年に炉心溶融や水素爆発を起こした福島第1原発は41~51年の完了を目指して廃炉作業が続いている。1~3号機には原子炉圧力容器やその外側の格納容器にデブリがたまっている。

総量は900トン程度と推計されているが、詳細な量や成分は把握できていない。放射線量が高く人が近づけないため、取り出し作業は遠隔となる。今回、東電が示した計画通りに進む保証はなく、難航が予想される。

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