秩父鉄道、貨物輸送用路線を一部廃止

秩父鉄道は石炭など貨物輸送に使われていた三ヶ尻線熊谷貨物ターミナル駅から三ヶ尻駅までの区間3.86キロメートルを廃止する。同区間での輸送は9月末まで。輸送貨物の減少に加え、設備老朽化で多額の更新費用がかかることから、廃止を決めた。
2月末には主な貨物だった石炭の輸送が終了していた。9月末までは鉄道車両の輸送が残っているものの、それ以降、輸送貨物の受注メドが立っていなかった。
同区間は1979年に主に秩父セメント(現太平洋セメント)熊谷工場にセメント生産に関わる燃料や原料を輸送するために開通した。セメント原料の石灰石を運ぶ武川駅から三ヶ尻駅までの区間(約3.7キロメートル)は今後も利用する。