検証委、不支出を容認 芸術祭の名古屋市負担金

2020/3/27 18:13
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名古屋市は27日、企画展「表現の不自由展・その後」を開催した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」を巡る3回目の検証委員会を市内で開いた。検証委は愛知県の大村秀章知事の運営に問題があったとして、市が負担金の一部約3300万円を支出しないのはやむを得ないとする報告書をまとめた。

検証委を傍聴した同市の河村たかし市長は「意見を踏まえて、市としてどうしていくか決定したい」と述べた。

報告書は、不自由展を巡って実行委員会会長を務めた大村知事が独断的な運営を行ったと指摘。「負担金の不交付という形で市が抗議の意思を表すことは必ずしも不適当とは言えない」とした。

19年度の負担金のうち、既に市が支払った約1億4千万円の返還を求めるべきかどうかについては「トリエンナーレ全体は、おおむね好評だった。返還を求めるとその成果まで否定する印象を与える」として返還請求は適当でないと判断した。

検証委は座長の山本庸幸元最高裁判事や美術批評家ら5人で構成。負担金支出の在り方などを巡って意見が割れ、報告書の了承については2人が反対した。

河村市長は不自由展の展示内容などを問題視して負担金の未払い分約3300万円の支出を停止。次回開催に向けた負担金についても、20年度当初予算案への計上を見送っている。

開催費用を巡っては、文化庁が23日に補助金約7800万円の全額不交付決定を見直し、一部減額した約6700万円を愛知県に支給すると決めた。〔共同〕

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