英中銀「必要なら資産購入拡大」 金融政策を維持

新型コロナ
ヨーロッパ
2020/3/26 21:46
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【ロンドン=篠崎健太】英イングランド銀行(中央銀行)は26日、政策金利を過去最低の年0.10%で据え置くと発表した。11日と19日に緊急利下げしたばかりで、その効果を見極める。新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済が急収縮するなか、声明文は「必要なら資産買い入れをさらに拡大できる」と明記した。経済や金融市場の動向次第で量的金融緩和を強化する方針を示した。

英ロンドンの金融街シティーにあるイングランド銀行=ロイター

前日まで開いた定例の金融政策委員会で、全会一致で決めた。国債などを買い入れて市場に大量のお金を流す量的緩和策についても維持した。19日に購入枠を2000億ポンド引き上げて総額6450億ポンド(約84兆円)にしており、市場動向をみながら資産購入を進める。

声明文は新型コロナの影響で「経済活動が非常に急激に落ち込む可能性が高い」との見方を示した。企業の大規模な倒産や失業の急増などで「経済に長期の打撃を与えるリスクがある」とし、企業の資金繰り対策が重要だと強調した。世界経済は「2020年前半は急激に落ち込む」との見通しを示した。

英国でも新型コロナの感染拡大が止まらず、確認された患者数は25日時点で計9500人強に達した。ジョンソン政権は封じ込めのため23日夜から、生活必需品の買い物などを除く外出禁止策を発した。国内総生産(GDP)の約8割を占めるサービス業を中心に経済活動は広く停滞し、景気は急速に悪化している。

イングランド銀は11日に政策金利を0.75%から0.25%に臨時で引き下げた。19日には追加利下げで過去最低の0.10%とし、量的緩和の再開も発表した。この間にはコマーシャルペーパー(CP)の買い入れ策も決めた。新型コロナで休業や生産停止を迫られている企業の資金繰りに懸念を募らせており、金融機関を通じた資金供給で下支えに全力をあげる。

声明文は「状況の注視を続ける」とし、市場で資金需給が再び逼迫するようなら追加措置を辞さない構えを強調した。

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