首都圏に外出自粛要請 新型コロナ感染拡大抑制目指す
1都4県が合意、企業も対応急ぐ

新型コロナ
社会・くらし
2020/3/26 18:41 (2020/3/27 11:57更新)
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東京と神奈川、千葉、埼玉、山梨の1都4県は26日、不要不急の外出を自粛するよう住民に求めた。東京都で新型コロナウイルスの感染者数が急増し、爆発的な感染拡大の恐れが出ているため、結束して人の往来を抑える。政府も同日「緊急事態宣言」を可能にする新たな対策本部を設置した。企業は営業の休止や在宅勤務の推進に着手しており、首都圏を挙げた危機対応が動き始めた。

東京都は27日、都庁で新型コロナの対策会議を開いた。小池百合子知事は「感染者が爆発的に増えるオーバーシュートが生じるか否かの重大な岐路にある。都民が危機意識を高める必要がある」と述べた。

小池知事は26日夜、4県の知事とテレビ会議で話した。その後、4知事との連名で「知事共同メッセージ」を発表した。

人混みへの不要不急の外出やイベントの開催・参加を自粛するよう求めた。「密閉空間」「多くの人の密集」「近距離での会話」の条件が重なる場を避けるよう呼びかけた。在宅勤務と時差通勤の実施や、感染の発見が難しい若年層の「慎重な行動」も要請した。

4県は都内への通勤・通学圏で都との人の往来が多い。メッセージでは「感染者の爆発的な増加やロックダウン(都市封鎖)などの最悪の事態を回避するため連携し、断固たる決意で対策を進める」と1都4県で協力すると強調した。

これに先立ち小池知事は都庁内で記者団に「都民へお願いした外出自粛は首都圏の皆さんへのお願いと同様」と話した。神奈川県は4月24日まで不要不急の外出を控え、特に今週末の外出自粛を求める声明を出した。宮城、栃木、群馬、長野、新潟、静岡各県の知事も首都圏との往来を避けるよう県民に呼びかけた。

東京都では26日、新型コロナウイルスの感染者が新たに47人確認され、合計で257人となった。1日あたりの都内での新規感染者数は4日連続で過去最多を更新した。

25日には41人が新たに感染し、小池知事が同日夜の緊急記者会見で「感染爆発の重大局面」と表明した。週末の外出自粛を呼びかけ「屋内外を問わず大勢の人が集まるイベントへの参加」「夜間の外出」「少人数であっても飲食を伴う集まり」――などを避けることを求めていた。

東京都の外出自粛要請を受け、映画館や遊園地などは26日、相次ぎ休業を決めた。シネマコンプレックス(複合映画館)のTOHOシネマズ(東京・千代田)は東京都と神奈川、埼玉両県の17劇場で28~29日の営業休止を決めた。30日から4月2日まで午後8時以降の上映を止める。

西武鉄道はグループ会社が運営する遊園地「としまえん」(東京・練馬)と西武園ゆうえんち(埼玉県所沢市)を休業すると発表した。

在宅勤務への切り替えも進む。サイバーエージェントは30日から4月1日まで3日間、原則テレワークとする。出社は各部署の1~2割を上限に認める。東京勤務の有期雇用を含めた社員約6000人が対象になる。

東芝は国内の従業員約8万人のうち、工場などを除いて原則的に在宅勤務にする。これに伴い外部から社内システムに同時にアクセスできる回線数を増強してリモートワークの環境を整備する。4月中旬をめどに現在の5倍の5万回線に増やす。

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