ロシア、国際線の運航停止 27日から全路線対象に
【モスクワ=小川知世】ロシア政府は26日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全ての国際線の運航を27日午前0時(日本時間同6時)から停止すると発表した。期間は明らかにしていない。ロシア国内の感染者数は26日時点で840人と過去数日で急増し、25日には初めて2人の死亡が確認された。外国との移動を大幅に制限して拡大防止を図る。
ミシュスチン首相が関係省庁などに指示した。外国とロシアとを結ぶ全ての定期便、チャーター便が対象で、外国からロシアへの避難を希望するロシア国民の移送は例外的に認める。ロシアはこれまで外国人の入国を原則禁止し、国際線の運航はモスクワと各国の首都とを結ぶ定期便のみに制限していた。
プーチン大統領は25日、28日から4月5日までの一週間を有給の休日とし、自宅にとどまるように呼びかけた。感染者が集中するモスクワ市はこの期間中のレストランや大型公園施設などの閉鎖を決めた。薬局や食料品店など生活に必要な店、機関は営業を続ける。