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B1大阪、道半ばの地区2位 今季終了で初のCS逃す

男子プロバスケットボール、Bリーグ1部の大阪が西地区2位でシーズンを終えた。プレーオフでリーグ王者を決めるチャンピオンシップ(CS)への初進出、初の地区優勝も射程にとらえていたが、新型コロナウイルスの影響で今季の打ち切りが決定。「最後はファンと一緒に喜びたい」という、CSを目指した選手の願いは届かなかった。

3月14日、おおきにアリーナ舞洲(大阪市此花区)に島根を迎えたホームゲーム。1度目のリーグ戦中断後、無観客で再開された一戦は、平時と比べるとかなり異質な雰囲気だった。

歓声のない無観客試合に「寂しい」と漏らす選手も(14日)

大阪が序盤から攻勢をかけても歓声は皆無。主将を務める米国からの帰化選手、アイラ・ブラウンは「いつもファンのためにプレーしているので、寂しい気持ちだった」と語った。

アリーナを華やかに彩る映像演出やチアダンスもこの日は省略。「熱いブーストをお願いしまーす」と呼びかけるアリーナDJの声は、インターネットの動画配信で試合中継を見ているファンに向けたものだ。

大阪は105-87の大差で島根を下し、Bリーグ通算100勝を達成。試合後、選手らは無人のホーム側客席に一礼した。5本の3点シュートを決めた長谷川智也は「いつも来てくれる人たちは、きっと中継を見て応援している。ふだん通りにやろうと皆で話した」と振り返る。

今季のホームの1試合平均観客数は前季比17%増の3709人。首位の琉球を僅差で追い、終盤戦でも動員増を期待していたが、もくろみは外れた。約500社のスポンサーの支えはあるが、安井直樹社長は「無観客だと入場料収入はゼロ。グッズなどの売り上げも減り、ビジネスとしては厳しい」と語る。

しかし、その無観客試合も14、15日に開催されただけ。Bリーグは20日から2度目のリーグ戦中断に入り、結局27日にCSを含めた全日程の中止を発表した。無観客での再開直前、米プロバスケットボールNBAが感染拡大による中断を決め、Bリーグでも滋賀の米国出身選手3人が不安を訴え欠場するなど、動揺が広がったためだ。

大阪の選手も心中は複雑だ。長谷川は「(感染への不安は)やっぱりある。接触のあるスポーツなので」と打ち明け、ブラウンも滋賀の3選手の心情について「米国に家族を残す彼らの心配は理解できる」と語った。

シーズン再開の道を模索し続けたBリーグも、最後は選手らの心身の健康を優先。「いつシーズンが終わるかわからない」(長谷川)という苦境の中、難しい調整を続けてきた大阪の選手らの挑戦は、道半ばで来季に持ち越された。(影井幹夫)

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