コマツ、イタリアなど海外6拠点の生産を一時停止

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2020/3/26 11:54
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コマツは欧州など海外6工場での建設機械の生産を数日間から最大19日間停止すると26日までに明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各国政府の要請に応じて稼働を見合わせる。中国では主に4工場の稼働を休止したが、すでに全工場で操業を再開している。部品供給に大きな支障は出ていないが、他業種と同じように生産休止が広がる可能性がある。

コマツはすでに中国の工場を再稼働している(写真は中国の現場)

同社は建機や鉱山機械、林業機械などグローバルで85カ所の生産拠点を持つ。ブラジル、イタリア、イギリス、ドイツ、スウェーデン、インドにある建機や林業機械などの6拠点を対象にする。商品開発機能を持つ「マザー工場」も含まれる。 感染が急拡大しているイタリアではミニショベルなどを生産するコマツイタリア製造(エステ)の工場で3月26日~4月3日まで生産を停止する予定。

休止が最長となるのは、英国コマツ(英・バートレー)の中・大型油圧ショベルの工場。3月30日~4月17日までの19日間生産を停止する。

欧州には14カ所の生産拠点を構えており、拠点ベースで3分の1程度で生産停止などの措置を迫られることになる。イタリア、イギリス、ドイツ、スウェーデンの欧州4社の従業員は19年3月時点で合わせて1800人強だった。

同400人弱のコマツインディア(インド・チェンナイ)の油圧ショベルの工場はすでに24日から生産を止めており、31日まで停止する。同900人弱のコマツブラジル(ブラジル・サンパウロ)の建機工場も4月6日~4月21日まで生産を停止する。

一方、日本国内の工場には影響はでていないという。同社はすでに中国では山東省など主に4工場の稼働を停止していたが、2月10日から順次再開し、すでに全工場が稼働している。

生産停止日数については、「国によるが各国政府の要請に応じるほか、感染拡大を止める目的で現地の労働組合などと交渉して決めた」(同社)。調達網の混乱などが大きな要因ではないという。

需給や為替などに応じて最適な場所で柔軟に生産する「グローバルソーシング」などに取り組んでおり、工場は停止するものの、現時点で出荷への影響を避けられるとみている。

2020年3月期の連結売上高が前期比9%減の2兆4720億円、純利益が30%減の1800億円になる業績見通しを公表している。新型コロナの影響額は織り込んでおらず、「重大な影響が見込まれる場合は速やかに開示する」としている。

海外各国での経済活動の停滞は、3月以降の建機の稼働率にも影響する可能性がある。コマツの建機遠隔監視システム「コムトラックス」によれば、2月の各地域の建機の月間平均稼働時間は中国が前年同月比28.9%減の32時間、欧州は0.7%増の72時間だった。(西岡杏)

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