コンビニ浪費どう防ぐ? 「予算内で自由に」の発想を
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2020/4/1 2:00
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写真はイメージ=PIXTA

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コンビニエンスストアの「ちょこちょこ買い」がやめられず困っています。(30代男性)

◇  ◇  ◇

■回答者:ファイナンシャルプランナー 森文子さん

いつでも気軽に立ち寄れて、品ぞろえも豊富なコンビニエンスストア。量販店などに比べて割高な場合も多いですが、忙しい現代人には、その便利さが何よりも魅力です。

相談者さんは、コンビニでの買い物は「無駄遣い」ではないか、と気にされているようですね。でも仮に無駄遣いだとすれば、それはコンビニ自体が原因なのではなく、計画性のないお金の使い方にあります。何事にも予算を立てて、その範囲内でやりくりしていくことが重要です。

「予算」と聞くと、行動が抑制されているようで拒否反応を示す方もいらっしゃいますが、私は予算はむしろ自由を与えてくれるものだと考えます。「予算内ならば使い道は自由」と発想を転換してみてはどうでしょう。

コンビニでの支払いは、今ならクレジットカードや電子マネーを利用すると、お得なポイント還元があります。特に電子マネーは予算管理にも便利です。例えばコンビニ専用の電子マネーを決め、都度決済ではなく、毎月一定額の事前チャージにするのです。

コンビニでの買い物はクオカードのみと決め、一定額分しか持ち歩かないのも手です。金券ショップで安く購入すれば節約にもなります。

物理的に身近な店での買い物は時短にもなります。時間と手間にも費用が発生すると思えば、そう高い買い物でもないでしょう。

もちろんモノ自体を安く手に入れられれば、家計には優しい。でも価格にこだわり過ぎて心に不満をためてばかりでは、人生を楽しむことができないような気がします。

節約の基本は「同じ満足度を、より安価で」の考え方です。例えば、プライベートブランドは安くて満足できる商品の一つ。パッケージこそ違いますが、中身は有名メーカーの品質と遜色ない場合も多いのではないでしょうか。コンビニスイーツは話題の新作も多く「新しい物好き」にも満足できるでしょう。

飲みきりサイズのワインや食べきりサイズの総菜も、残さず無駄なくという観点からみると満足できるアイテム。食べきりは節約の第一歩。環境保全にもつながります。

とはいえ、コンビニは「定価販売」が基本。定期的な大量消費が分かっている商品の調達先としては、割高感は否めません。特定の銘柄を買うことが決まっていれば、あらかじめ量販店で安く購入してストックしておきましょう。

「家に帰ればたくさんある」と思えば、コンビニに立ち寄る必要もなくなります。普段から口がさみしくなりがちな人は、飴(あめ)を持ち歩く習慣を取り入れてもいいかもしれません。

お酒の買いだめは飲み過ぎにつながる、といったこともよくいわれます。これもコンビニの存在と同様、買いだめ自体が問題ではなく、自制が利いていないのが問題なのです。あらかじめ決めた一定期間の酒量から設定した予算内に収めれば、買いだめはむしろ健康的ですらあります。

実は生活習慣の見直しも節約への近道です。朝昼晩しっかり食べれば間食は減りますし、夜早く寝れば晩酌やおつまみが進み過ぎることもありません。日常生活のちょっとした変化が購買行動の変化につながり、ひいては「浪費対策」にもなるのです。

私たちは過剰な物欲、無駄な買い物に悩まされがちですが、無駄遣いを完全に減らすことはできませんし、完全になくす必要もありません。ポイントは支出の管理と予算の順守。その2つを意識すること。将来に必要な貯蓄を確保するためにも、計画的に日々の買い物を楽しみましょう。

[NIKKEIプラス1 2020年3月28日付]

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