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「さらに復興した町に」 聖火リレー延期で住民ら

Tokyo2020
新型コロナ
2020/3/26 10:52
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聖火リレーのスタート地点となる予定だったJヴィレッジでは会場の撤去作業が進む(26日、福島県楢葉町)=柏原敬樹撮影

聖火リレーのスタート地点となる予定だったJヴィレッジでは会場の撤去作業が進む(26日、福島県楢葉町)=柏原敬樹撮影

2020年東京五輪・パラリンピックの延期を受け、26日から聖火リレーが始まる予定だった福島県内では式典会場の撤去作業などが粛々と進められている。新型コロナウイルスの感染が急速に広がる中、延期が決まったのは出発式の2日前。聖火を楽しみにしてきた地元住民は落胆しつつも、「来年、さらに復興した被災地の姿を見てほしい」と前を向いた。

聖火リレー初日となるはずだった26日。出発式会場のサッカー施設「Jヴィレッジ」(同県楢葉町、広野町)では午前9時ごろからトラック数台が出入りし、工具を持った大勢の作業員がピッチ上に設営されたステージの解体に当たった。

県は前日から聖火リレーのコース周辺に設置した交通規制用の看板の撤去を始め、福島駅など県内7カ所にあるカウントダウンボードの電源も落とした。

政府が「復興五輪」を掲げる東京大会。約1万人の聖火ランナーが121日間かけて47都道府県の859市区町村を巡る予定で、東日本大震災や原発事故で被災した福島県がスタート地点に選ばれた。

当初の計画では、26日はJヴィレッジを出発後、大熊町の復興住宅や営業を再開したばかりのJR双葉駅(双葉町)などを通過し、南相馬市に到着。この日の最終地点で開く「セレブレーション」では聖火皿への点火などを行い、にぎやかに祝うはずだった。

ところが新型コロナの感染拡大を受け、大会組織委員会は出発式などを無観客で実施すると17日に発表。24日には五輪の延期が決まり、聖火リレー自体も延期となった。

「町の復興を県外に避難している住民に知ってもらう良い機会だと思っていたのに……」。楢葉町の沿道で応援する予定だったという同県いわき市のスーパー経営、根本茂樹さん(58)は寂しがる。

根本さんの店がある楢葉町は原発事故後、ほぼ全域で避難指示が出された。根本さんは仮設店舗で営業を再開し、避難指示解除後の18年6月から現在の場所に店を構えた。最近は店に顔を出す地元住民も徐々に増えつつあるといい、「聖火リレーが延期された分、さらに多くの住民と一緒に聖火を迎えられたらうれしい」と期待を込めた。

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