御巣鷹管理人が追悼の桜 大津の石山寺に発送

2020/3/26 10:27
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1985年の日航ジャンボ機墜落事故の現場となった群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」を管理する黒沢完一さん(76)が、犠牲者を追悼する桜が植えられた大津市の古刹、石山寺に30本の桜の苗木を発送した。事故後、寺には犠牲者と同じ520本の苗木が植えられたが、動物の食害で近年減少していた。「520本になるまで、毎年送り続けたい」と意気込む。

桜の苗木を掘り起こす黒沢完一さん(24日、群馬県上野村)=共同

石山寺の桜は、事故の犠牲となった能仁千延子さん(当時22)の姉で、寺の副座主を務める鷲尾博子さん(64)らが520本のソメイヨシノなど桜の苗木を境内に植えたことで知られる。

黒沢さんが昨年3月に石山寺を訪問した際、桜の木が約280本しか残っていないことを知った。今回、尾根近くにある上野村の自宅の畑でもともと約3年前から育てていた高さ1メートルほどのヤマザクラの苗木を掘り起こした。「高齢のため御巣鷹の尾根まで慰霊に来られない遺族が、石山寺でも上野村の桜を見られるように」との願いを込めた。

鷲尾さんは「とてもありがたい。苗木の到着を心待ちにしてる」と取材に語った。到着次第、寺の境内に植える予定だという。〔共同〕

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