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豊島逸夫の金のつぶやき

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東京封鎖懸念、「不要不急の投資」は控えよ

2020/3/26 10:57
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日米とも個人投資家が動揺している。株価変動がここまで激しくなると、いくら「長期投資」と言っても心臓に悪い。相場などを見て一喜一憂するな、と言われても、これだけ派手に報道されると、いやでも見出しが目に入ってくる。

投資の神様といわれるウォーレン・バフェット氏も今回は沈黙を保ったまま。あの方でさえ、迷っているのか、との噂が流れる。

25日にはバーナンキ元米連邦準備理事会(FRB)議長がテレビ出演で「これから第1四半期か2四半期、雇用や経済成長率に関して非常に悪い経済統計が発表されよう。その後、回復が見込まれる」と語って注目された。年後半は良くなるという前提で考えても、まずは目の飛び出るような経済統計の悪化が避けられない情勢。その悪夢に個人投資家が耐えられるだろうか。

安全資産とされる金でさえ、かなり売り込まれる局面があった。「換金売り」と言われてもピンとこない人が多い。

「世界で預金引き出しの動き」「プロの運用でも現金比率高まる」と聞かされると、多くの人が「私もこの際、たんす預金持って引き籠もろうか」という気になってしまうだろう。筆者も、集会回避から今や主流になったネットセミナーでの個人投資家の書き込みから、一人部屋に閉じこもりスマホ画面を見つつ将来を案じる心の揺れをヒシヒシと感じている。

米国でも隔離、自宅待機状態に置かれた個人投資家たちのネット使用頻度が急速に高まっている。家族と触れ合う時間が増え、将来の人生設計について考える時間は増えた。半面、日本より株式投資が普及しているので、自称「ツワモノ」が相場の嵐に敢然と立ち向かい奮戦むなしく散った、などのエピソードも少なくない。

かくのごとく騒然としたマーケットに身を置く筆者から個人投資家へアドバイスを送ろう。「不要不急の投資」は控えよ。

新型コロナウイルスの今後の展開を正確に読める人は世界に誰一人いない。これだけは確かなことだ。さらに厄介なことに「トランプ相場」も同時進行している。これまた正確に読み切れる人はいない。なにせ、米トランプ大統領自身がどうするか分かっていないことが明白なのだから。ゆえに、コロナ相場もトランプ相場も出遅れまいと焦る必要は全くない。焦ってギャンブル的売買をやって、得するのは業者だけだ。

偉そうなことを言っている筆者も、自身の資産運用では株も金も「積み立て」に徹している。よくセミナーでプロなのだから裏技を披露せよ、と迫られる。プロほど自らの資産運用は地味なものだ。修羅場をくぐり抜け、相場の将来を映す水晶玉はないことを体験しているからだ。

この週末は、不要不急の外出は控え、おカネのことを含め人生設計についてじっくり考えてみる良い機会になるだろう。

豊島逸夫(としま・いつお)

 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層真理」を連載。
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima
・業務窓口はitsuotoshima@nifty.com

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