米国防総省、軍人の海外移動を60日間禁止 「軍事演習に影響」

トランプ政権
北米
2020/3/26 9:49
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【ワシントン=中村亮】米国防総省は25日の声明で、米兵に対して海外での移動などを60日間にわたり原則禁止すると明らかにした。米軍内での新型コロナウイルスの感染拡大を抑える狙い。声明は「軍事演習などに影響が出る」と明言しており、新型コロナの流行が長引けば米軍の即応体制が揺らぐ可能性もある。

エスパー米国防長官は米軍内での新型コロナウイルスの感染拡大に危機感を強める=ロイター

国防総省は3月中旬、米疾病対策センター(CDC)が新型コロナの感染状況を踏まえて警戒度を最高の「レベル3」とする国を対象に米兵の往来を禁じた。今回は禁止の対象を世界に広げ、米兵に現在の駐留先にとどまるよう命じる内容になっている。アフガニスタンからの撤収などは例外扱いにしている。

声明は、米本土から海外への米兵派遣や外国から別の国への配置転換が凍結となり、約9万人が影響を受けると説明。国をまたぐ共同軍事演習の延期や縮小も迫られることが確実だ。すでに欧州や中東、アフリカで軍事演習を取りやめる動きが広がっており、これが加速する見通しだ。

国防総省によると、米軍のなかでは米東部時間25日午前5時(日本時間同午後6時)時点で227人の感染が確認されている。1週間で4.6倍に急増した。海軍は24日、原子力空母「セオドア・ルーズベルト」の乗組員3人が新型コロナに感染したと明らかにした。空母などでは乗組員が長期間にわたり生活をともに送るため集団感染が起きやすく、海軍は警戒を強めている。

さらに国防総省は25日、世界の米軍関連施設すべてを対象に保健衛生面での警戒レベルを5段階で上から2番目の「重大」に指定したと発表した。ファラー報道官は同日の記者会見で在宅勤務を求められる人が増えたり、軍事施設の入り口で体温を測ったりするケースが想定されると説明した。

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