英、企業の決算提出遅延を容認 新型コロナ対応に配慮

金融最前線
2020/3/26 1:20
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【ロンドン=篠崎健太】英政府は25日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、英企業による決算書類の提出遅延を認めると発表した。新型コロナ問題を理由として申請すれば締め切りを3カ月延ばせるようにする。外出禁止措置による休業や在宅勤務で事業活動が大きく乱れていることに配慮し、産業界が危機対応に集中できるようにする。

通勤時間帯に閑散とした英ロンドンの新金融街カナリーワーフ(25日)=AP

英会社法は公開企業については決算年度末から6カ月以内、非公開企業は9カ月以内に、それぞれ決算書類を企業登記局に出すことを義務づけている。遅れた場合は制裁金が科される。登記済みの企業は約430万社あり、12月期決算の上場企業なら6月末までに提出しなければならない。

新たな特例として、15分程度で終わる電子手続きで遅延を申請すれば、機械的に締め切り延長を認めるようにした。シャルマ・ビジネス相は「企業が新型コロナへの対応に集中できるようにするため」だと説明した。

21日には英金融行為監督機構(FCA)が全ての上場企業に対し、目先の決算発表を延期するよう要請した。新型コロナ問題が深刻になるなか、当局は産業界の負荷軽減を重視している。

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