タイ中銀、20年の経済成長率マイナス予想

2020/3/25 21:16
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【バンコク=岸本まりみ】タイ中央銀行は25日、2020年のタイの経済成長率がマイナスになるとの見通しを公表した。実際にマイナス成長に落ち込めば09年以来、11年ぶりとなる。政策金利(翌日物レポ金利)は過去最低の年0.75%に据え置くと決めた。新型コロナウイルスで世界経済の不透明感が高まる中、今後の引き下げ余地を残す。

タイのプラユット首相=ロイター

タイ中銀は20年の経済成長率の見通しをマイナス5.3%とした。タイ国家経済社会開発委員会が2月に下方修正して公表した「1.5~2.5%」との予想を大幅に下回る、悲観的な見通しとなった。

タイでは新型コロナの影響で、経済の屋台骨である観光業や輸出が打撃を受ける。会見したティタナン副総裁は「新型コロナの流行がどのくらい続くかわからず、高い不確実性に直面している」と述べ、不透明感を強調した。

政策金利については7人の委員のうち、4人が据え置きを支持した。2人は0.25%の追加利下げを支持、1人は会合を欠席した。

タイの政策金利はすでに域内でも最低水準にある。東南アジアではミャンマーが4月1日から8年ぶりに利下げを実施することを決定。マレーシアやフィリピンも3月に入り、相次いで利下げを実施している。タイは今後のさらなる景気減速に備え、金融緩和の余地を残す構えだ。

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