日本人埋葬地でないと結論 遺骨取り違え問題で専門家

2020/3/25 20:29
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ロシアなどで収集した戦没者遺骨取り違え問題で、厚生労働省の外部有識者による専門技術チームが25日、ロシア・シベリア地域で遺骨収集した埋葬地9カ所のうち、460人分のあった7カ所は日本人を埋葬の主体としていなかったと結論付ける報告書をまとめた。

報告書によると、DNA型鑑定の結果、埋葬地7カ所で収集した遺骨のほとんどについて、日本人の可能性は低いと指摘。発掘する場所を決める際に現地住民の曖昧な証言などのみを頼りにしたことを問題視し、ロシア側の資料に正確な情報が記載されていたかどうかにも疑問を呈した。

フィリピンで収集した遺骨を巡っては、10人分が日本人のものである可能性は低いと認定。その他のものは、焼いたため鑑定不能だったと説明。鑑定結果前に現地で骨を焼かないよう求めた。

遺骨収集に当たっては、現地住民や交戦国の兵士らのものである可能性を常に考慮することや、現地に同行した遺族の心情に配慮して慰霊の場を設けることも提言した。

戦没者遺骨収集事業を巡っては、2019年7~9月に日本人のものではない遺骨が含まれる可能性が指摘され、厚労省が検証を開始。同10月に専門技術チームを設置し、遺骨が日本人かどうかを調べていた。〔共同〕

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