静岡県中部の中小、後継者未定5割超 静清信金調査
静清信用金庫(静岡市)がまとめた事業承継に関する調査によると、静岡県中部の52%の企業で後継者が決まっていないことが分かった。2017年の調査よりも27%増加した。税制など承継支援が進む中で、現場での後継者選びが進んでいない現状が浮き彫りになった。

前回の調査では、後継者がいると答えた人の割合は75%だったが、今回は48%にとどまった。事業承継の相談相手としてもっとも多くの回答が集まったのは税理士(33%)で、配偶者・家族、自社の役員が続いた。「相談していない」と答えた経営者は38%いて、外部機関への相談しづらさがいまだに残っていることが明らかになった。廃業予定と答えた企業は前回調査から6%増えた。
調査は1550社を対象に1月27日から2月21日にかけて実施し、1231社から回答を得た。
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