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トルコ検察、サウジ記者殺害事件で20人起訴 皇太子側近も

【イスタンブール=木寺もも子】トルコの検察当局は25日、サウジアラビアのイスタンブール総領事館で殺害されたサウジ人記者のカショギ氏の事件を巡って同国当局者ら20人を起訴したと発表した。サウジの裁判所が無罪としたムハンマド皇太子の側近も含む。皇太子の関与も疑われる事件の幕引きを許さない姿勢を示した。

カショギ氏殺害事件では、ムハンマド皇太子の関与もささやかれる=ロイター

トルコ検察当局はムハンマド皇太子の側近のアハメド・アシリ元情報機関高官とサウド・カハタニ元王室顧問も起訴した。トルコ当局の声明は2人について「凶悪な意図に基づく、計画的な殺人事件を教唆した」としている。

サウジの検察は18年11月、11人を起訴、裁判所は19年12月に5人に対して死刑判決を言い渡した。アシリ氏はこの際、証拠不十分で無罪となり、カハタニ氏は起訴すらされなかった。判決は「実行犯らがその場で決めた」として、サウジ政府による事件への組織的な関与を否定した。

トルコはこの判決内容について「不十分」と不満を表明し、自国内で起きた事件の真相究明を続ける考えを示していた。トルコはサウジとイスラム世界での影響力を争っている背景もある。

サウジの政権を批判していたカショギ氏の殺害事件は世界的に波紋を広げ、ムハンマド皇太子が強権を振るうサウジへの批判が高まった。サウジは皇太子の関与を一貫して否定しているものの、米中央情報局(CIA)が「殺害を指示したのは皇太子」と断定したなどと米メディアは報じている。

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