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JR東海が新型リニア公開、流線形でワイヤレス給電採用

JR東海は25日、2027年のリニア中央新幹線品川―名古屋間開業に向けた改良型の試験車両を公開した。新車両は13年から山梨県で試験走行してきた初代営業仕様「L0系」の改良型となる。非接触で充電するワイヤレス給電を全面的に活用したことで空気抵抗を従来より1割減らし、よりスマートな見た目に進化した。

JR東海は日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)で、改良型の先頭車両を公開した。「鼻」と呼ばれる車両の先頭部分は、平らな部分が多かった先代よりも凸凹を際立たせ、「鼻筋」が通った流線形とした。全体は東海道新幹線をほうふつさせる濃い青のラインをデザインした。

JR東海が開発する「超電導磁気浮上式リニアモーターカー(超電導リニア)」は品川―名古屋間を最速40分で結ぶ計画。最高速度は時速500キロメートルを出すため、今回の車両では非接触で照明や空調の電気を供給する「誘導集電方式」を全面的に採用した。スマホの非接触充電と似た仕組みで、地上と車体の下に設置したコイルを使って電流を生み出す。L0系では一部活用していたが今回全面的に採用することで、従来必要だったガスタービン発電装置を搭載せずに軽量化し、空気抵抗の少ない形状を実現した。

リニア開発本部の寺井元昭本部長は新型車両について「営業運行に向け8~9割に近づいてきた」と自信を見せた。改良型は先頭車両を日立が、中間車両を日本車両製造が製造している。

世界ではほかにも方式が異なるリニアが中国・上海などにもあり、同社は米国でリニア技術の導入を目指す。だが、先駆けとなる国内のリニアの品川―名古屋間の27年開業には暗雲も垂れ込める。静岡県では大井川の水資源に悪影響があるとして難工事とされる南アルプストンネルの静岡工区が着工できていない。経営上では新型コロナウイルスの影響で東海道新幹線の利用者も大幅に減っている。リニア開業までのカウントダウンが進む中、本業の経営でのかじ取りも必要になっている。

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