東京都、今週末の不要不急の外出自粛要請
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東京都は25日、新たに新型コロナウイルスの感染者41人を確認したと発表した。1日に判明した感染者数としては都道府県単位で最多となる。小池百合子都知事は同日夜に緊急の記者会見を開き、週末は不要不急の外出を自粛するよう都民に要請した。
都内で確認された感染者は200人を超えた。
小池知事は現在の状況について「感染爆発の重大局面」と表現し「オーバーシュート(爆発的な感染拡大)を防ぐため、危機意識を持って行動するようお願いする」と述べた。都民に向けて「平日はできるだけ仕事は自宅で行い、夜間の外出も控えてほしい」と呼び掛けた上で「週末は家でお過ごしいただきたい」と、不要不急の外出自粛を求めた。
都によると、外出自粛要請の対象期間は4月12日までという。小池知事は東京の「都市封鎖」については「今すぐということではない」と早期実施を否定した。
東京都では最近、小規模な感染者集団(クラスター)ではなく、感染経路を追えない感染者が増加している。陽性が判明した人の背後でさらに感染が拡大している可能性があり、都は危機感を強めている。
厚生労働省のクラスター対策班は、パンデミック(世界的流行)となったことから、海外から帰国した邦人の感染確認も増えるとして都に警戒を求めている。

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