「経済の落ち込み長期化も」 日銀、3月の前倒し会合で

2020/3/25 10:24
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日銀は25日、新型コロナウイルスの影響拡大を受け、16日に前倒しで開いた金融政策決定会合の発言内容をまとめた「主な意見」を公表した。外出規制など経済活動を止める動きがアジアから欧米に広がり「経済の落ち込みは深刻かつ長期化する可能性がある」と警戒する声が相次いだ。市場の混乱や企業の資金繰りに対する危機感が追加緩和の決断につながった。

記者会見する日銀の黒田総裁(16日、日銀本店)

記者会見する日銀の黒田総裁(16日、日銀本店)

3月の決定会合は18~19日の開催予定だったが、初の前倒し開催になった。上場投資信託(ETF)や不動産投資信託(REIT)の年間購入目標額を「当面」との期限つきで倍増したほか、金融機関にゼロ金利で資金を貸し出して中小企業の資金繰りを支える制度の新設などに踏み切った。

会合では足元の景気について「企業の業績悪化は急激で、極めて深刻」との見方が広がった。2%の物価安定目標の達成に向けた「モメンタム(勢い)が損なわれるおそれは高まっている」との声も複数上がった。

外出自粛などで経済を刺激する政策を打ち出しにくいなか「金融政策に求められるのは企業の資金繰り不安を取り除くことと、金融市場の安定確保で市場や国民に安心感を与えることだ」との意見が出た。今後の政策運営では「臨時会合開催も含めた機動的な対応が可能」との声も上がった。政府の経済対策やほかの中央銀行との緊密な連携・協力を訴える声も相次いだ。

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