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サケ、ベーリング海大陸棚へ回遊 海洋機構など、経路を推定

海洋研究開発機構や総合地球環境学研究所などの研究チームは、日本の川でとれるサケの多くは米国アラスカ州に近いベーリング海の大陸棚まで回遊していることを突き止めた。サケの背骨を分析して回遊経路を推定した。サケの資源管理には、遠方海域の環境変化にも目を配る必要があるという。

川で採取したサケの背骨を分析した(水産研究・教育機構佐藤俊平氏提供)

サケは日本の川からオホーツク海や北太平洋西部などを回遊し、産まれた川に戻る。従来、回遊経路は各海域でサケを捕獲して推定してきた。ベーリング海東部の大陸棚付近は浅く捕獲用の網が使えず、サケが回遊しているか不明だった。

研究チームは、プランクトンのアミノ酸に含まれる窒素同位体の割合が、海域により異なることに注目。サケの背骨は年輪状に成長し、滞在海域の同位体の割合が反映される。川に戻ったサケの背骨に含まれるアミノ酸を分析し、回遊した海域を突き止めた。

サケは、ベーリング海の大陸棚で一定サイズまで成長していた。その後、骨の成長が止まることも分かった。海洋機構の松林順外来研究員は「エビなどの餌が多いベーリング海の大陸棚で、サケが急成長して成熟すると考えられる」と話す。

近年、ベーリング海域では水温変化などにより、生物の種数や個体数の減少が懸念されている。サケの成長にも影響を与える可能性があるという。

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