千葉駅周辺の滞在人口増加 3エリアで3%増 イベントも寄与

2020/3/24 19:57
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千葉駅周辺を訪れ、一定時間以上滞在する人の数が増加していることが、ちばぎん総合研究所(千葉市)の調査で明らかになった。駅ビルやエキナカ商業施設の集客に加え、イベント開催の効果で人の流れが活性化。千葉駅周辺の3エリアの滞在人口は、平日・休日の合計で前年比で3.0%増加した。

千葉市中央公園のナイトイベントは多くの人でにぎわった(2019年11月)

調査は2019年12月、平日と休日に1日(午前8時~午後8時)ずつ実施。NTTドコモが携帯電話のユーザーから得たデータに基づき、千葉駅、そごう千葉店、16年11月に閉店した旧千葉パルコの3エリアで、周辺500メートル四方の1時間単位の滞在人数を推計した。

3エリアの滞在人口は平日・休日の合計で59万人。中でも増加幅が大きかったのは千葉駅周辺で、平日、休日とも順調に伸び、前年比7.7%増の18万人となった。そごう周辺は平日が増加した一方で休日が減少し、0.1%減の27万5000人だった。駅から少し離れた旧パルコ周辺は3.7%増の13万4000人で、休日が6%増と伸びた。

17年9月に駅ビル「ペリエ千葉」が開業してから、駅周辺の滞在人口は増加傾向にあるものの、旧パルコ周辺まで流れる人が少ないのが課題だった。集客増には19年11月末から千葉市中央公園で開いたナイトイベント「YORU MACHI(ヨルマチ)」が寄与したとみられる。ちばぎん総研の観音寺拓也主任研究員は「にぎわいを生み出す取り組みが実を結んでいる」と分析している。

イベントを主催した千葉商工会議所によると、2月末までのアイススケートリンク利用者は約1万1000人。担当者は「駅から市街地への動線ができつつある」と手応えを感じている。

一方、駅ビル開業効果による商圏の拡大は一段落した形だ。滞在した人を居住地別にみると、市川市が11.5%減、船橋市8.5%減など、県北西部からの来訪者が減っている。「県北西部は都心にも行きやすく、都心の新しい施設に流れている」(観音寺氏)傾向もうかがえる。

ただ、現在は新型コロナウイルスの感染拡大が影を落としている。JR東日本千葉支社によると、3月前半の千葉駅の乗車人員数は前年比3割減。ペリエ千葉やそごうも営業時間を短縮している。

千葉駅西口には今月末、飲食や物販、病院などの複合施設が完成するほか、駅東口や京成千葉中央駅、旧パルコ跡地などでも再開発が続く。今後、より多くの人に足を運んでもらうためには、施設整備だけに頼らない、集客や消費を増やす仕掛けづくりが求められそうだ。

(貴田岡祐子)

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