水俣病未認定の8人上告 福岡高裁全面敗訴に不服
胎児期や幼少期のメチル水銀被害を訴える「水俣病被害者互助会」の未認定患者8人が、国と熊本県、原因企業チッソに計約3億円の損害賠償を求めた訴訟で、原告8人全員が24日、水俣病と認めなかった福岡高裁判決を不服として最高裁に上告した。
8人は熊本、鹿児島両県で生まれた60代の男女。2014年3月の一審熊本地裁判決はうち3人を水俣病と認め、障害の重さに応じて1人当たり220万~1億500万円の支払いを命じた。しかし今月13日の高裁判決は、多くのメチル水銀を摂取したとは言えないなどとし、全員の請求を棄却していた。〔共同〕