豊田社長「NTTとの提携は必然」 両社記者会見

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2020/3/24 14:28 (2020/3/24 16:13更新)
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トヨタ自動車NTTが資本・業務提携する。通信を活用した自動運転技術などを共同で開発する。出資額は相互に2千億円規模となる。トヨタが2021年に静岡県の工場跡地を活用して建設する「スマートシティー」でも両社の技術を持ち寄る。トヨタは外部企業の知見を活用することで次世代の技術開発を加速させる。

豊田章男トヨタ社長、澤田純NTT社長は午後3時から記者会見した。

■トヨタとNTTがスマートシティーの社会基盤を作る

NTTの澤田社長は冒頭、「トヨタ自動車、NTTの資本業務提携に非常に興奮している」とあいさつした。「我々は将来に向かってスマートシティーを広げていくべきだ。自動運転をはじめ、色々なことに取り組んでいるトヨタと連携することによって、住民や地域の社会基盤を構成していきたい」と強調した。

澤田氏はトヨタについて「モビリティーの世界ナンバーワン企業だと考えている。その広がりをお手伝いしたい」と述べた上で、「トヨタとNTTがスマートシティーの社会基盤を一緒に作りあげていく」と語った。

続いてトヨタの豊田社長が登場し、NTTと提携する背景には「2つの変化がある」と説明した。

■豊田社長「ソフトの進化がハード上回る」

1つは「ソフトウエアの位置付けが変化していること」だという。「これまではハードとソフトの一体開発が基本だったが、ソフトの進化がハードを上回り、『ソフトウエアファースト』の考え方が広がってきている。これを車に当てはめると、車のマイナーチェンジがソフトを更新する形になれば、トヨタの持つハードの強みがさらに生きてくる」という。

もう1つは「車の役割の変化」だという。あらゆるモノがネットにつながるIoTで「車は社会の構成要素の1つになり、社会システムに組み込まれた車をうまく活用できるのがNTTだと思う」と豊田氏は述べた。その上で「今回のNTTとの提携はある種、必然であった。そして、さらなる仲間を求めていくことになる」と話し、協業の枠組みの拡大に意欲をみせた。

今回、両社は業務提携だけでなく相互出資にまで踏み込んだ。資本提携について豊田氏は「NTTと未来を創造するための投資だ。価値観を共有し、長期的、継続的な関係を構築するには対等出資に意味がある」と語った。NTTの澤田社長も「かなり長期な提携になる。両社の企業価値も上がる」と述べた。

既にトヨタと提携関係にあるKDDIについて豊田氏は「トヨタはKDDIの株主だが、NTTとKDDIは通信サービスで競争してきた。5G時代でクルマも自動運転の技術革新が進む。データ処理の部分で協調部分、競争部分が出てくる」と説明した。

また米IT大手「GAFA」との競争などを問われたNTTの澤田氏は、「(トヨタとNTTによる)この構造はGAFA対抗だ」と述べた。豊田社長も「日本もなかなかやるなという対抗は、ウエルカムだ」と同調した。

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