英、国民に「自宅待機」指示 従わなければ警察出動も

2020/3/24 6:00 (2020/3/24 6:49更新)
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【ロンドン=中島裕介】英国のジョンソン首相は23日夜(日本時間24日早朝)、声明を発表し、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため国民に自宅に待機するよう指示した。食料品や医薬品などの必需品の購入や1日1回の運動の時間を除いて外出しないよう求めた。従わない場合には警察が強制的に自宅待機を命じたり罰金を科したりする可能性もあると言及し、これまでで最も強い行動規制を打ち出した。

ジョンソン氏は声明で「私は英国民に非常に簡単な指示を与えなければならない。皆さんは家にいなくてはならない」と強い言葉で自宅待機を要求した。まずは3週間、自宅待機を続け、その後の感染状況に応じて待機の指示を緩和するかどうか判断する。衣料品店や電気店など必需品以外を売る全ての商店も休業させ、結婚式や儀式を含むあらゆるイベントも中止させる。

自宅待機の例外としてジョンソン氏は食品など必需品の購入や、散歩やジョギングといった1日1回の運動を挙げた。友人や知人と接触しないよう求め、運動する際も一人か家族だけで行動するよう要請した。

23日、国民向けに声明を発表したジョンソン英首相(ロンドン)=AP

23日、国民向けに声明を発表したジョンソン英首相(ロンドン)=AP

英国ではこれまで不必要な他人との接触や移動を避けるよう国民に要請していたが、外出禁止などの厳しい行動規制は発令されていなかった。だがここ数日で急速に感染者が広がっており、23日現在で感染者数は6600人を超え、335人が死亡した。距離的に近いイタリアやスペインなど欧州各国で感染に歯止めがかからない中、英政府は行動規制の強化を決断した。

英政府は同日、英国在住者で現在、出張や旅行などで海外に滞在している自国民に対しても、すぐに帰国するよう求める声明を出した。ラーブ外相は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、国外で国境や航路の閉鎖などが相次いでいると指摘。そのうえで「48時間以内に、予告なしでさらなる航路の閉鎖があるかもしれない」と述べ、入出国の制限など厳しい規制に踏み切る可能性も示唆した。

ラーブ氏は声明で「我々は海外の旅行者に通常の商用ルートがあるうちに戻るよう強く要請する。休暇を過ごしているなら今すぐ帰るときだ」と強調した。英外務省は航路の一時的な運休などで、帰国が困難になっている英国人も支援する方針だ。

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