東京五輪の「完全な形」とは?

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2020/3/24 7:00
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2020年3月24日の日本経済新聞朝刊1面に「首相、中止シナリオ回避」というニュースがありました。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、国際オリンピック委員会(IOC)は東京五輪の延期を含めた検討に入ると表明し、首相も容認する姿勢を示しました。国際世論はどのように延期へと傾いていったのでしょうか。

首相は16日に開かれた主要7カ国(G7)首脳のテレビ会議について「完全な形での実現に支持を得た」と語りました。首相の言う「完全な形」とは、延期は容認しても無観客試合や中止は考えないという意図でした。この会議がきっかけとなり、「予定通りの開催は現実味を失っているが、誰も決めきれない」状況が動き始めました。

オリンピックは世界中の企業が絡むビジネスでもあります。中止となれば各方面に与える影響は計り知れず、まさに最悪のシナリオです。「完全な形」という首相の発言は、最悪のシナリオを回避しようという国際世論を形成する上での根回しだったと言えるかもしれません。

延期になれば、会場確保など中止とは違った問題も起こります。個人的に気になるのは観戦チケットです。私の周りでも当たった外れたとずいぶん盛り上がりましたが、払い戻しや抽選はどうなるのでしょうか。国民感情への根回しも忘れないでほしいものです。

20代編集者が同世代にむけて新聞の読みどころを発信する「朝刊1面を読もう/Morning Briefing」は平日朝に公開します。

この記事をまとめた人:大崩貴之
2018年入社。企業取材をする部署で主に医薬品業界を担当。学生時代はコケの分類や生態の研究に従事。
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