新型コロナ、新入社員研修に「影響」4割 ディスコ調査
就職情報のディスコ(東京・文京)は23日、新型コロナウイルスの感染拡大が入社に与える影響について実施した緊急調査の結果を発表した。4月入社予定の大学4年生と院生を対象に実施した。約38%が新入社員研修に影響が出ていると回答。研修手法や期間の変更を心配する声などが寄せられた。入社式に影響が及んでいる割合も約36%となり、うち46%が中止になったと回答した。

ディスコは3月16~19日に就職先が決まっている大学生と院生にインターネット調査を実施、399人から回答を得た。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、自身の入社に関して中止や延期など変更が生じている事柄については、38.1%が新入社員研修、36.6%が入社式を挙げた。学生からは「新入社員研修が中止となりウェブ教材をこなすことになった」、「1カ月間ホテルで研修する予定だったが、自宅から通える支社での研修に変わった」などと戸惑う声が寄せられたという。
入社式に影響があると答えた学生のなかでは、「入社式の中止」が46.5%で最多だった。「入社式の規模縮小」は26.4%で続き、「延期」は13.2%だった。
一方で、現時点で「影響は出ていないか分からない」との答えも48.9%と約半数に達した。ディスコは「就職先の企業から入社式や研修は『通常通り』と言われつつ、不安を覚えている学生もいるのでは」と推察。その上で「状況は1週間でガラリと変わる。今後も推移を見守る必要がある」と話す。

新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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