スズキ、ミャンマーに新工場建設 生産能力4倍に

2020/3/23 17:50
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【ヤンゴン=新田裕一】スズキは23日、ミャンマーの最大都市ヤンゴン近郊のティラワ経済特区に四輪車の新工場を建設すると発表した。ミャンマーの生産能力は既存工場と合わせ、約4倍の5万5000台に増える。投資額は120億円で2021年に稼働する予定だ。新工場は組み立てだけでなく、溶接や塗装の工程も担う。部品の現地調達などで現地に関連産業が育つきっかけになりそうだ。

スズキはミャンマーでシェア首位を維持している(2020年2月、ヤンゴン国際モーターショー)

新工場の生産能力は年間4万台。建屋面積は4万2000平方メートルで、隣接する既存工場の約10倍となる。従来は組み立てだけだったが、溶接や塗装といった工程も現地化し「コンプリート・ノック・ダウン(CKD)」と呼ばれる生産方式に移行する。部品や素材の一部を現地で調達することで関連産業が徐々に広がり始める段階となる。

スズキは現在、ミャンマーに工場を2カ所持ち、小型車「スイフト」やミニバン「エルティガ」を現地向けに生産している。19年の生産台数は1万3300台。ミャンマー自動車協会によると、スズキは新車販売台数の60%、国内生産台数の86%のシェアを占める。

現地生産車は輸入車に比べて税制などで優遇される。スズキへの注文が積み上がり「納車まで半年待ち」(販売代理店)という状況で、供給能力の拡大が課題だった。

ミャンマーでは日本製中古車の輸入が18年に原則禁止されて以降、新車市場が拡大している。19年の新車販売台数は2万1916台と前年に比べ25%増えた。トヨタ自動車もティラワ経済特区に組み立て工場を建設中で、21年2月の稼働を予定している。

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