19年度国内粗鋼生産、10年ぶり1億トン割れへ

2020/3/23 15:10
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2019年度(19年4月~20年3月)の国内粗鋼生産量が10年ぶりに1億トンを下回る見通しとなった。日本鉄鋼連盟(鉄連)が23日発表した19年4月~20年2月の国内粗鋼生産量(累計)は、前年同期比で3.5%減の9047万4千トンだった。米中貿易戦争の長期化に伴う自動車など輸出向けの需要減に加え、足元で新型コロナウイルスの感染拡大による減産が進む。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響が懸念される(日本製鉄の鹿島製鉄所)

1億トンを下回るのは08年のリーマン・ショック後の09年度(9644万トン)以来となる。19年は暦年の国内粗鋼生産量が10年ぶりに1億トンを割り込んだ。年度でも下回ることになりそうだ。

同日発表した2月の生産量は2.2%増の791万6千トンと2カ月連続で増えた。前年に高炉の生産トラブルで減ったことの反動による。また鉄連は「新型コロナウイルスの感染拡大がどの程度影響しているかは分析できない」としている。

2月以降、中国の自動車メーカーの生産停止など製造業の減産が世界的に広がっている。こうした中で日本製鉄やJFEスチールなど高炉大手も減産に動く。

2月の炉別の生産量は、高炉でつくる「転炉鋼」が5.4%増の597万6千トンと2カ月連続で増えた。電炉でつくる「電炉鋼」は6.4%減の193万9千トンと12カ月連続で減少した。

足元では国内需要に回復の兆しが見えない。1月の国内向けの普通鋼鋼材受注量は前年同月比12.6%減と、12カ月連続で減少した。輸出向けの受注は増えたが、前年同月の反動が大きい。

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