津波耐えた一本松の苗植樹 南相馬、震災の記憶後世に

大震災9年
2020/3/22 22:31
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福島県南相馬市鹿島区で東日本大震災の津波に耐えたが、立ち枯れで伐採された「かしまの一本松」の記憶を後世に残そうと、住民有志は22日、一本松が立っていた海岸沿いに子孫の9本を含む計約650本の苗木を植えた。参加者は「命を守る大きな防災林に育ってほしい」と願った。

震災前、周辺は数万本が立ち並ぶ松林だったが、1本を除き全て津波に流され、住民54人が犠牲となった。残った一本松も立ち枯れで2017年に伐採されたが、住民らは松ぼっくりから種を取り苗を育ててきた。

住民代表の五賀和雄さん(79)は参加者約180人を前に「復旧の気力さえ失いかけていた中、青々と立つ一本松を見て、復興のシンボルにしたいと思った」と振り返りながら「今後多くの人に訪れてもらい、震災の教訓を語り合う場所にしたい」と話した。〔共同〕

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