国と県が自粛要請のK-1開催 埼玉県知事「残念」
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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、埼玉県と国が開催自粛を求めていた大規模格闘技イベント「K-1 WORLD GP」が22日、さいたま市で予定通り行われた。大野元裕知事は同日、会場前で報道陣の取材に応じ「要請に強制力はなく、あくまでお願いだったが、聞き入れていただけなかったのは残念」と話した。
県によると、午後6時時点の来場者は約6500人。昨年3月の同じイベントには1万人以上が集まった。
会場のさいたまスーパーアリーナを保有する県は複数回にわたって主催者側に自粛を求め、21日には西村康稔経済財政・再生相が知事に対し、改めて自粛を促すよう要請していた。
主催者側は「来場者へのマスク配布など万全の対策を取る」とイベントを開催。客席数を減らして換気するなどしたほか、感染者が出た場合に追跡調査を可能にするため、入場者に氏名や連絡先を記入させる対応を取った。
同県川越市から観戦に訪れた30代の男性会社員は「払い戻しができないと聞いて来場した。試合は楽しみだが、多くのイベントが中止になる中、特別扱いのようにも感じる」と複雑な表情を見せた。
アリーナでは今年2月以降、コンサートなど多くのイベントが中止や延期になっている。〔共同〕

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