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新型コロナ国内感染1000人超す 爆発的拡大防ぐ瀬戸際

(更新)

新型コロナウイルスの国内での感染者数は21日に1000人を超えた。3月に入って愛知や大阪、兵庫を中心に感染者の集団(クラスター)が発生、新規感染確認は最大1日60人に上った。都市部で経路不明の感染者が増えており、爆発的な感染拡大(オーバーシュート)防止に向けた「瀬戸際」状態は続いている。

東京都では21日も7人の新規感染が確認され、うち6人の感染経路が現時点で不明という。午後9時前から開かれた記者会見で、都の担当者は「国のクラスター班に協力してもらい、一つ一つひも付けしている」と述べ、経路の分析を進めていると説明した。

感染者数は1月中旬の国内初確認から500人に増えるまで2カ月弱を要した。だがその後は1日あたりの感染確認が30~60人と急増し、500人から1000人までは10日余りだった。

急増の背景には大阪市内のライブハウスのほか、愛知県や兵庫県内の介護施設でクラスターが相次いで発生したことがある。濃厚接触者を追跡調査し、無症状の人を含め感染確認が増えた。

愛知県の死者は20日までに16人と全国の死者数の約半数を占めた。高齢者に感染が広がると、死者が増えるリスクが顕著になっている。

今後の感染拡大がとりわけ警戒されているのが都市部だ。政府の専門家会議の分析によると、感染者のうち感染経路不明の割合は、東京都と大阪府で2月下旬から3月中旬まで増え続け、5~10%前後を占めている。

人口が多い都市部で感染源不明の感染者が増えるとクラスターの連鎖が生まれる恐れがある。欧米では既に感染者が急増し、オーバーシュートとなった国が相次いだ。

専門家会議は「日本でも感染源が分からない患者が継続的に増加し、こうした地域が全国に拡大すれば、爆発的な感染拡大を伴う大規模流行につながりかねない」と警戒を強めている。

一方、これまで感染者が出た39都道府県のうち宮城、山口、徳島、沖縄の4県は直近2週間で県内での新規感染が確認されていない。感染者が出ても、対応次第で拡大を抑えられる可能性はある。専門家会議は(1)感染拡大傾向のある地域(2)一定程度に収まっている地域(3)感染が確認されていない地域――に分類し、大規模イベントなどの開催の是非を地域ごとに判断するよう求めている。

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