上昇力、配当、成長力… 米国株の3つの魅力
米国株に長期投資 知っておきたい基本(1)

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日経マネー
2020/4/3 2:00
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写真はイメージ=PIXTA

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新型コロナ・ショックで世界の株式市場が揺らいでいる。ただ、こんな時こそ、米国株への長期投資を始めるチャンスだという意見もある。米国株は、ITバブル崩壊やリーマン・ショックなどの危機を乗り越え上昇を続けてきた。今回の危機も、振り返れば通過点になるかもしれない。米国株の魅力を改めて確認しよう。

■米国株投資を始める3つの理由

新型コロナ・ショックによる株式市場の動揺がいつ収束するかは分からないが、海外株投資に詳しいびとうファイナンシャルサービスの尾藤峰男さんは、「長期的に見れば米国株への投資を始める千載一遇のチャンスになる可能性がある」と指摘する。

投資対象としての米国株の魅力は3つある。一つは圧倒的な株価の上昇力だ。過去30年間の日経平均株価とダウ工業株30種平均株価(NYダウ)の値動きを比べると、両者の差は一目瞭然。日経平均が依然バブル期の高値を抜けられないのに対し、NYダウはこの30年で約10倍になっている。

年間ベースで成績を比べても、NYダウの優位は変わらない。同期間の年間平均リターンは日経平均の1.0%に対し、NYダウは9.2%と大きく上回る。勝率も日経平均の16勝14敗に対し、NYダウは22勝8敗とリードする。

「日米の人口動態の差やイノベーションを起こす技術力の差などを考えると、今後もこうした傾向が続く可能性が高い」(尾藤さん)

■長期保有するほど利回りアップ

2つ目は、配当や自社株買いなど株主還元意識が高い点だ。近年は日本でも株主還元が重視されるようになってきたが、米国企業は格が違う。プロクター・アンド・ギャンブルやコカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソンのように、50年以上にわたり増配を続ける企業もあるのだ。

例えば、日米のマクドナルド株の配当推移を比べてみよう。日本マクドナルドホールディングスが2001年の30円から18年ぶりに3円増配したのに対し、米国のマクドナルドは毎年増配を続けている。仮に2015年末に1株120ドルで購入していると、投資元本に対する配当利回りは当時の2.9%から、現在は4.2%までアップしている計算だ。株主優待はもらえないが、長期保有するほど米国株の投資妙味が増すと考えられる。

3つ目は、日本株にはない銘柄に投資できる点。米国株には、アップルやアマゾン・ドットコム、アルファベット(グーグルの持ち株会社)など世界的なトップ企業がそろう。これらは超大型株ながら、株価の上昇力も高い。軍事産業やプロスポーツチームなど、日本株にない業種に投資できるのもメリットと言える。

■個人が投資しやすい環境整う

米国株自体の魅力に加え、投資のしやすさが急速に改善している点も見逃せない。大手ネット証券では取扱銘柄数が3000銘柄を超え、主要銘柄はほぼ投資できるようになった。また、最低手数料の無料化により、少額の分散投資も格段にしやすくなっている。

尾藤さんは、「『海外株投資は怖い』という声も聞くが、日本株にしか投資しない方がよほどリスクが高い」と指摘する。「株式投資でも、世界に視野を広げるメリットは大きい」と言う。

(市田憲司)

[日経マネー2020年5月号の記事を再構成]

日経マネー 2020年5月号 1万円からの勝てる株式投資入門

著者 :
出版 : 日経BP
価格 : 750円 (税込み)

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