中小企業の景況感が大幅悪化、日本商工会議所

日本商工会議所は21日、政府が実施した新型コロナウイルス感染症の経済への影響を聞く集中ヒアリングの会合で、中小企業の景況感が足元で大幅に悪化しているとの調査結果を説明した。
3月13~19日の調査で業況が「好転」と回答した割合から「悪化」と回答した割合を引いたDIは前月から14.6ポイント低下してマイナス49.0となった。下げ幅は過去最大で、水準は東日本大震災後の2011年6月のマイナス51.4以来の低さとなった。
新型コロナが経営に影響を及ぼしているとの回答は92.1%に達した。政府に対し、中小の経営にしわ寄せが及ばないよう取引環境の適正化を要望した。
安倍晋三首相は同会合で「活動自体を絞るという要請をしているから当然経済も停滞していくわけだが、何とか頑張って雇用を維持していただきたい」と述べた。「雇用を維持するための支援をしっかりしていきたい」とも強調した。会合には小売業者や中小企業の関係者が出席した。