60年前の八千草さん肖像画 小磯良平作、美術館に寄贈

2020/3/21 17:52
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昭和を代表する洋画家の小磯良平(1903~88年)が、昨年10月に88歳で亡くなった女優の八千草薫さんを60年以上前に描いた肖像画が神戸市立小磯記念美術館に寄付された。八千草さんが自宅に飾っていた作品で、生前に遺贈する意向を示していた。近く展覧会で公開される。

神戸市立小磯記念美術館に寄付された八千草薫さんがモデルの肖像画「婦人像」(同市提供)=共同

神戸市立小磯記念美術館に寄付された八千草薫さんがモデルの肖像画「婦人像」(同市提供)=共同

肖像画「婦人像」は56年制作で、縦45.7センチ、横37.9センチの油彩画。宝塚歌劇団に在籍していた当時25歳の八千草さんがモデルとなり、白い洋服に赤いブローチを身に着け、斜め下を向いている姿が軽いタッチで描かれている。

小磯は55年にも雑誌の表紙用に和装の八千草さんを描いた。だが出来栄えに満足せず、東京・世田谷の八千草さん宅に自ら出向いて婦人像を描き、プレゼントしたとみられる。

同館の多田羅珠希・学芸員は、多忙な八千草さんの都合に合わせて制作は短時間だったと推測。「普段着姿で憂いのある表情を浮かべている。小磯は八千草さんの内面に一歩踏み込んで、はつらつとしたイメージとは異なる一面を表現しようとしたのではないか」と話している。〔共同〕

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