学校再開、リスク見極め 遊園地や劇場は一部再開

2020/3/20 22:47 (2020/3/21 0:14更新)
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政府は、新型コロナウイルス対策として要請した全国一斉の休校を延長しないことを決めた。自治体などは、政府の指針を踏まえて地域の感染状況を見極め、再開の判断をすることになる。レジャー施設や劇場の一部では、感染防止策をとって営業を再開する動きも出ている。見えないウイルスのリスクに備えながら手探りの対応が続く。

東京都北区は4月6~7日に入学式や始業式を行い、学校を再開する予定としている。教育委員会の担当者は「感染状況が今後どう推移するか予想するのは難しい。予定通り始めたいが、どうなるか分からない」と戸惑いを見せる。

長期の休校は保護者の負担が重く、児童生徒の学習への影響もあるため、16日以降、富山市、静岡市など、学校を再開する自治体も出ている。佐賀県は16日からの再開を決めていたが、13日に県内で感染者が確認され、再開を取りやめた。

政府の専門家会議は、感染が確認されていない地域について、適切にリスクを判断したうえで学校活動を再開することを容認した。

19日まで感染者が確認されていない鹿児島県では、既に県立高校などの25日までの休校を決めている。教育委員会の関係者は「4月の新学期は予定通り始めたい。来週中に方針を決めることになるだろう」と話す。ただ「県内で感染者が出れば状況は変わる」と警戒は緩められない。

政府が大規模イベントの自粛や一斉休校を要請して3週間が過ぎ、レジャー施設などの一部は営業再開に踏み切る。

遊園地「よみうりランド」(東京都稲城市)は20日、ジェットコースターなど屋外アトラクションを中心に23日から営業を再開すると発表した。政府の専門家会議が19日に出した見解などを参考に「消毒を徹底するなどの対策を講じることで営業を再開する判断をした」(運営会社)という。

21日から営業を再開する遊園地「としまえん」(東京・練馬)では、来場者に対して体温測定を義務付け、37.5度以上の発熱があれば入場を断る。シネマコンプレックス(複合映画館)大手、イオンエンターテイメント(東京・港)が再開した9劇場では、間に1席空ける形でチケットを販売する。

3月末まで歌舞伎の公演を中止している松竹は「社会の状況や政府、自治体からの情報発信に迅速に対応する」とコメントした。

政府のイベント自粛要請の後、国内のスポーツ界はほぼ壊滅状態が続く。日本野球機構(NPB)は20日に予定していたプロ野球のシーズン開幕を断念し、4月中の開幕を目指して日程案の検討を進めている。選手たちは無観客の練習試合で調整を続けている。

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